6月9日大人・絵画制作①

大人絵画教室では、キャンバスに絵を描くことを始めました!(^^)


これまで、描写力を上げるために、静物デッサンや人物クロッキー、石膏像などを描いてきましたが、今回は趣向を変えて、絵の具などを用いて、「絵画をしっかり描き上げる」ことに挑みます。


これまでやってきたデッサンは、

実は、描写力や素描力と言った基礎を培うものかと思いきや、

抽象、具象関係なく、純粋な「絵画」を仕上げることにもつながる力を養っています。


これまで円錐や雑巾など、一見無機的なものを描いてきましたが、

本物そっくり紙に描く工程の中には、そのものの特徴や質感やスケール感といったものを描くこと以上に、そのものが纏っている空気感をそっくりそのまま紙に写し取る行為が、含まれています。

空気感とは、その場所その時間に置かれたことで変わる、「ものの見え方」です。

さらに言えば、その場所、その時間、またその人から見えている、ものの見え方です。

あるいは、その人からしか見ることのできない、ものの見え方といってもいいかもしれません。


それを写しとることで、紙の中に「空間」を感じ取ることができて、何も描かれていない余白の中にも「空気」を感じ取ることができるのです。

「デッサン」とは、そのような一見目には見えない「空気」や「空間」を表現する行為につながります。


目に見えないものを表現できたその先に、あらゆる絵画が成り立ちます!

「空気」や「空間」は、絵を観る者に対し、「愛しさ」「嬉しさ」「悲しさ」「怒り」といった、目には見えない感情を湧き起こしてくれます。


スケールの大きい話になってしまいましたが、(^^;)

わずかながらにデッサンで培った感覚を生かしながら、大事に一枚の絵を表現していけたらと思います。

その場所、その時間、そしてその人にしか表現できないものを描き切ることで、「良い絵」が生まれてくるのだと思います!!


ひたちなか市造形教室|みなとのみんなのアトリエ

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